2008年04月21日

【Photo】I Want You To Blossom #8 気づき

【Photo】I Want You To Blossom #8 気づき



ついに花は開く。開いてみて気づく。隠すことよりも、さらけ出すことが、自らの最大の防御になることを。

豊かな風が吹き、少しずつ自分の分身を散らしていく。時には蜂がやって来て、艶やかな足で花弁を試す。

周囲を見渡せば、かつての自分と同じように、堅く蕾を結んだままの花が多いことを知り、豊かに花開いているものもまた、多いことを知るだろう。

どちらにしても、花開いてこそ、自分は1人ではないことを知る。
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2008年04月20日

【Photo】I Want You To Blossom #7 とまどい

【Photo】I Want You To Blossom #7 とまどい



風が吹くこともある。雨が降ることもある。それでも、花は開こうとすることを止めない。

大切なものをずっと抱えていても、次の種は、作れない。いつまでも同じままでいることを望んでいても、時間がそれを、許さない。

ならば、開くのは今だ。堅く閉じたつぼみを少しずつ緩め、外の空気と少しずつ重なり合う。外の空気は乾いているが、決して乾き過ぎているというわけではない。

自分でそれを、潤すこともできるのだから。
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2008年04月19日

【Photo】I Want You To Blossom #5 恥

【Photo】I Want You To Blossom #5 恥



閉じてしまう。一番大事な部分を、隠してしまう。

花粉は風に乗り、蜂に運ばれ、新しい世界へと分散していく。人は誰かと出会い、誰かの傍を通り過ぎ、定かにはわからなくても、少しずつ自分の分身を増やしていく。

閉じてしまったら、花粉は飛ぶことすらできない。種は繁栄せず、肉体の朽ちるまま、ひとつの流れを終えてしまう。
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2008年04月18日

【Photo】I Want You To Blossom #4 思惑

【Photo】I Want You To Blossom #4 思惑



似姿を重ねては、自分を紡ぎ出す。重なりはいつか固着し、堅い岩となる。

そして自分が出来上がる。不格好で形の悪い自分でも、一部分だけを見ていれば、許容する気にもなれる。それが誰にとっても当たり前でも、自らの全体を見渡しては、自らの不器用さを嘆く。

他人など、一部分で接しているのに過ぎないのに。他人の一部と自分の全体を比べては、哀しく拒否をする。
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2008年04月17日

【Photo】I Want You To Blossom #3 心

【Photo】I Want You To Blossom #3 心



やさしくやわらかく、どこをとっても直線にはならない。重なり合いで生み出されるグラデーションの奥深く、どこまでも繋がる大地への道がすっと伸びて立つ。

光を浴び、水を吸い上げ、無から有を生み出せる唯一の存在。華やかに惹き付けては、自らを繁栄させるために媚びる。

時折の風に揺れる。
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2008年04月16日

【Photo】I Want You To Blossom #2 堅蕾

【Photo】I Want You To Blossom #2 堅蕾



花の写真なんて、柄じゃない。ずっとそう思ってきた。それが、鏡に映っていたはずの、自分好みの似姿だった。

らしくない淡い色彩。それがきっかけだった。らしくない華やかな色彩に包まれた花の似姿を、写し出してみようかと、初めて思った。
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2008年04月15日

【Photo】I Want You To Blossom #1 似姿

【Photo】I Want You To Blossom #1 似姿



自分のことは一番わかっているようでいて、一番見えないもの。

鏡を見て、そこに映った姿を勝手に自分の姿だと考えて、生きている。鏡の似姿を自分だと思い込むのは、経験や、知識によってそれを「知っているから」。

自分の姿は、決して見えてはいない。たとえ見えても、左右逆になる。それでも見ている気になって、今日も鏡の前を離れていく。

鏡の前を離れてしまえば、自分のことを見なくても済む。自分の姿を鏡に映しても良い、と思った時にだけ鏡の前に立てば、自分のお気に入りの似姿を映すこともできる。人間は。

そんな身勝手さを超越した水面の桜を羨ましがっても、また鏡の前を離れ、自分をわかった気になって生きていく。
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2008年04月09日

ひさしぶりにウェブデザイン

大事な意味合いを持つウェブサイトのくせに、自分の感性が狂っていたとしか思えないようなしょぼいデザインだったアトリエタリエスを前面リニューアルしました。やっぱこのスタイルだな……自分のウェブデザインは。

http://aceartacademy.net/tlis/

あと、「フォト蔵」なるウェブサイトに、今まで撮影した写真の一部をバックアップとして保存しておくことにしました。ウェブ上では未公開だった作品が中心です。よろしければどうぞ。

http://photozou.jp/mypage/top/178819
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2008年04月08日

【Photo】From Then On #10 薄桜

【Photo】From Then On #10 薄桜



ほんの少しだけ、微笑んでいる。たぶん、そんな表情ばかりをたくさん集めることができれば、無理をせずに生きていくことが、できるのではないかと、勝手に思う。

何気ない微笑みは、何よりも自分自身を傷つけることをしないのだから。

そんなやわらかく薄い花びらを、どれだけ重ねることが、できるものなのだろうか。

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これで、今回の写真シリーズは終了です。

被写体は特に親しい私の友人で、価値感を共有することのできる珍しい方です。ここ1年ほどで撮影した人物写真は、全て彼女が被写体となっています。

彼女自身も写真を撮ります。その他にもイラストを描き、ネイルアートをし、アクセサリーを作り、ウェブデザインを行ったりしています。私も写真を撮り、歌を歌い、楽器を弾き、ダンスを踊り、ウェブデザインを行い、その他にも多くの分野に手を付けています。色々な分野を見ることができるという意味で、私と彼女は大きく共感できる部分を有しています。

私の以前の日記等を見ていただければわかりますが(あるいは、私のことを直接知っている人ならもっとよく理解できることと思いますが)、私は自分のプライベートや過去の詳細を明かすということをあまり好みません。

この10日間で更新してきた10枚の写真を含む日記は、決して私のプライベートの公開ではありません。写真も文章も、私が彼女という魅力的な素材を元にして、どれだけ大きな価値を生み出せるか、ということに力を注いだ結果としての「作品」の扱いです。

今までも、そしてこれからも、私がプライベートな何かを明かす時には、かなり曖昧な描写しか行わないつもりです。もし私が日記やブログで詳細な描写していたとしたら、それはプライベートではなく「作品」である、と思ってみていただいた方が、誤解を生じることがなくなるのではないでしょうか。
posted by 成瀬隆範 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

【Photo】From Then On #9 小片

【Photo】From Then On #9 小片



例えば土産物屋をのぞきながら、「あの蛙かわいい」「あの鶏がかわいい」と、小さな置物を指差している時のような。そういう時の表情こそ、何よりも撮る価値がある。

その時のお前は、強がるのではなく、頭で考え過ぎるのでもなく、ただ素直に、何かを私に伝えようとしているように思うから。

やわらかく小さな花びらを、私にそっと見せてくれているように。
posted by 成瀬隆範 at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする