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2009年01月18日

【音楽】Paris Match "Saturday"




自分は長らく英語講師をやっており、中学生の頃から、海外の音楽にも継続的に親しんできている。

ご多分に漏れず、私にも海外の音楽>日本の音楽という価値観が支配していた時期があったものの、大学卒業の際に論文をしあげたこと、また、ほぼ同時期にアート業界で働くようになったことをきっかけとして、日本の音楽をとても素晴らしいものとして鑑賞するようになった。

自分で音楽を収集することも継続的にやっているのだが、近年は、音楽収集の専門家であるDJを通じて曲を知ることを覚え、ピンポイントで良い曲を提供してもらっている。

DJ Bar Future Flight では、都会的でセンスの良いサウンドをいつも提供してくれる。音楽に対する小難しい偏見がないのがこの店の素晴らしいところであり、日本のシティミュージック、として紹介された中にあったのが、Paris Match
の "Saturday" だった。

私はレコードの収集家ではないので実感としてはわからないが、東京ほど、世界的に見て様々な種類の音源が集まっている都市はない、と聞く。ネットの世界にも多くの音楽が満ちあふれている。音源の少ない時代には、日本人ミュージシャンは観察者としての優位性をあまり発揮できるものではなかったかもしれないが、音源が豊富に満ちあふれている現代、私は、歴史的に組み上げられて来た自国の音楽的文化(いわゆる純邦楽)の衰退を嘆く一方で、優れた観察者と模倣者としての視点を活かし切った、良質な音楽がどんどん生まれて行くであろことに、期待していたいと思っている。

観察と模倣で音楽を作り出すことも、ひとつの個性なのだから。それが徹底的になされているのなら、だが。
posted by 成瀬隆範 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

私は運命論者になる

歴史は繰り返す、というが、人生は、繰り返すものなのだろうか。

仕事帰り、道端で、会うはずのない人に会った。それは東京にはいるはずのない人で、まさか大学時代と同じように、お互い年齢だけを経て、当たり前のようにすれ違うなんてことが、あるはずのない人であった。

立ち止まって、しばし話をする。お互いに共有した時間が脳裏に流れた。それが、ちょうど10年前だということに気づく。まだ自分が、大学生だった頃。

10年前。自分はひとつの「作品」を仕上げていた。それは、一般的にはただ単に大学を卒業するために必要な単なる文章の集合体なのであるが、私はそれを、それまでの自分の考えの集大成として組み上げた。それは、『論文「理の終焉」』という形で、ウェブ上にもアップしてある。

自分は、いまだにこの論文を何度も振り返っている。自分が今考えるほぼ全ての土台は、あの論文を書くことでより強固なものとなっていった。10年経った今でも、それは全く色褪せていない。仕事場で授業をする時も、個別指導をする時も、アート(美術/音楽/文芸その他を含む)に関わる思考をする時の全てが、それを土台として構築されているのである。

そして今日、10年前にいた人とすれ違い、私は、10年前の自分と、今の自分をどうしても比較してみたい衝動に駆られてしまったのである。

この1年、自分がやって来たことを思い出した。10年前は、『論文「理の終焉」』を完成させることに時間を費やしていた。それでは、今の自分にとって、「作品」を、私は作っていたのだろうか。

奇妙なことに、自分は、この1年、今までの自分のやって来たことの集大成を、しっかりと構築し直していた。自分はそれまでやっていた10以上に及ぶカテゴリーのウェブサイトを構築し直し、3つのウェブサイトとして組み直していたのである。

10年前は、既にやって来ていたのだ。自分は、そう思った。また、ひとつの区切りを明確にする時期がやって来ている。10年前の論文は、その後、自分をこの10年間強く羽ばたかせ続ける原動力となった。だから、自分は、今やっていることと、今やろうとしていることを、この先10年間、少しでも遠くまで自分を羽ばたかせることができるように、明確な形に残そうと決意したのである。

論文は主として7つのカテゴリーに分かれていた。だから自分も、同じように7つのカテゴリーでこの10年間をまとめようと思う。そのうち3つは既にウェブサイトという形で実現した。そして、別の形でさらにもう1つの要素を、つい最近実現させることができた。さらに2つは現在着手をしている最中であり、完成には至っていないが、完成のイメージは既に見えている。最後のひとつは、おそらく、まだ定かには見えていないだけなのであろう。

10年前、論文を書いている時に、一番最後の章をつけ加えるのに、迷いがあったように。

人生が繰り返すものなのかどうかは、定かにはわからない。しかし、繰り返すものだと思うことが、自分を更に10年間、力強く進み続けるきっかけを作りうるのであれば、私は喜んで運命論者になる。

自分の本名は、「ずっと広がり続ける男」という意味を持った文字が使用されている。しかも、アートがらみの文字で。それが私に対する親の思いだというのなら、自分はその波に乗って、どこまでも広がっていこう。
posted by 成瀬隆範 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月07日

Even Now

自分自身のデモテープを作るために、ずっと色々と思考錯誤をしている。

近年は、音楽での表現をするよりも、デザインでの表現をする方に慣れてしまって、とっくにデモテープ(正確にはデモCD)のデザインは出来上がってしまっている。それにもかかわらず、未だに録音に踏み切れない。自分の演奏技量に満足がいかないのである。

ボーカルだけの録音だったら、それなりのクオリティで仕上げることができるのだが、今回は、自分自身でキーボードも演奏しなければならない。元々私はボーカリスト適性のある人間なので、キーボードの練習は、なかなかはかどらないのである。

そうはいっても、私の演奏を聴くのを待っている人がいるので、いつまでも先延ばしにはできない。もう既に1年近くも待たせてしまっているのである。

Bobby Caldwell。自分の一番好きなミュージシャンである。繊細で不器用な男。

今日は笹沢左保を読んだから、なおさら、そんな男の作った曲で、落ち着いてみたくなるのである。皮肉な結末の後には、優しい癒しが欲しくなる。


posted by 成瀬隆範 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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